Joel

ワーキングボーダーコリー

2019/01/04 (Fri) 11:20:06

Working Border Collie

ワーキングボーダーコリーという犬種をご存知ですか?

アジリティ競技とディスク(フリスビー)競技で、圧倒的なスピードで活躍する犬種です。

従来は牧羊犬で、羊や牛たちがたくさん飼われている牧場で今も働いています。

ボーダーコリーは、全犬種の中で最も頭の働きが良い犬種として知られていますが、状況を判断する頭の回転が速いので、使役犬として、とても優れています。

ショードッグとワーキングのボーダーコリーは、体型が少し違っていて、種類が違いますが、2018年12月、オーストラリアのタスマニア島にある、ワーキングボーダーコリーの犬舎に行ってきましたのでご報告します。
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Joel

Re:ワーキングボーダーコリー

2019/01/04 (Fri) 11:48:34

まず、ワーキングボーダーコリーは、牧羊犬として仕事ができるように改良された犬種ですから、雑種として判断される犬が多く、FCIの血統書がない犬が多いです。

FCIというのは、日本ではJKCです。

オーストラリアでは、ANKCになります。

つまり、オーストラリアからワーキングボーダーの子犬を買う場合、ANKCの血統書がなければ、日本に輸入してもJKCの血統書が作れないことになります。

ですから、オーストラリアから子犬を買う場合は、ANKCの血統書があるかどうかをまず確認する必要があります。

しかし、ワーキングボーダーで最も良いのは、イギリスのISDS(International Sheep Dog Society )の血統の犬です。

ですから、狂犬病のない国であるオーストラリアから、ANKCの血統書のある、生後3か月のISDSの血統のワーキングボーダーコリーの子犬を買うために、何年もネット上で探しましたが、ぜんぜん見つからずに、ようやく数少ない犬舎を見つけても、避妊、去勢が必要な条件であったり、ANKCの血統書がなかったり、ANKCの血統書があっても、血統書を付けなければ子犬を販売してもいいという条件であったり・・・なかなか、満足できる子犬が買えずに困っていました。

その間、クライアントの方もずっと待っていらっしゃいましたので、私は、2年前にオーストラリアに行って、オーストラリアのドッグショーとボーダーコリーの世界に精通しているオーストラリア人を紹介してもらって、さらにその人に紹介してもらったオーストラリア人から、またさらに紹介してもらった、タスマニア島のブリーダーから、ISDSの血統で、ANKCの血統書のあるワーキングボーダーの子犬を購入することができました。

この子犬のお父さんがISDSの犬で、子犬の祖父母がISDSの犬ですから、もう完全にISDSの子犬だと言っていい子犬だと思います。

その子犬は、昨年2018年6月に日本にやってきました。

そして、最初に子犬を買うときに、「私はあなたの犬舎に行きます」という約束をしていましたので、12月にオーストラリアに行ったときに、この犬舎に行ってきました。

とにかく!!

日本人が、ISDSのワーキングボーダーの子犬を買うというのは、とても難しいんです!!

ですから、キャンベラに行って、キャンベラの友人宅に滞在しながら、2週間の滞在期間のあいだに、キャンベラからタスマニアに行ってきました。

そのときのことをお伝えしますが

まず!!

キャンベラからメルボルンに行って、メルボルンからタスマニアのホバートに行きましたが、南半球の12月は夏ですから、毎日30度以上の気温で

日本と違っていて、オーストラリアは雨が少なくて、夏も冬も空気が乾燥していますから、太陽光線がギラギラ降り注いで、火傷しそうな暑さでした。

1月~2月は、気温が40度以上になるそうです。

私は、初めて会う大事な人ですから、粗相があってはいけないと思って、ヨーロッパのドッグショーに行くときと同じようなキレイな服を着て、そのギラギラした太陽光線の中、到着したタスマニアのホバート空港で待っていましたら、まだブリーダーのリリー(仮名)は空港に着いていませんでした。

それで、空港のWifiを使って、facebookのメッセンジャーでメッセージを送ると

「空港の前の道路の真ん中に、車を乗り降りするところがあるから、そこで待ってて」と言われましたので、言われるとおりに、そこで待っていました。

そして10分くらい待っていると、リリーが車で迎えに来てくれました。

その車が遠くから近づいてくるのを見たとき・・・

もう300メートルくらい向こうに車がいた時点でわかったんです!!

「あれはヤバイ!!」

「あの車はダメだ!!」

「あの車は嫌だ!!」

「あの車は嫌だ!!」

「いや、しかし絶対あの車だ」

「ヤバい、どーしよー」

「クソ!!絶対あの車だ!!ヤバい!!」

もうねえ・・・

遠ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーくからわかるくらい車が泥だらけなんですよ・・・

白い車体が、土色なんですよ

それが、もう、何回も何回も何回も何回も土を塗り重ねて、どんなに洗っても取れないような雰囲気だということが、300メートル離れた場所からわかるくらいの汚れ方だったんですよ

そうなってくると、車の中もヤバいに決まってますよね。

やっぱり私の目の前で、その車は止まりました

はろー♪ないすとぅーみーとぅゆー♪

はっろー♪

・・・・・・初対面の挨拶を交わして、車の中に乗りましたら

ワーキングボーダーが1頭と、小さい小型犬・・・・えーとなんでしたっけ

犬種名が思い出せないです。そのときのことを思い出すと、ショックが大きくて。

リリーはケルピーと言ってましたが

オーストラリアンケルピーではありません。

なんか、耳が立っている小型のテリアのような犬です。

その犬が、買ったばかりの私の黒のバッグの上に、乗ったり降りたり乗ったり降りたりを繰り返していました。

繰り返している・・・

繰り返さないでくれ・・・

そして、車の中は・・・

犬の臭いが太陽の熱で焼き付いて

これ以上、酷くなることはあっても、絶対良くはならないという、猛烈な臭い(くさい)臭い(におい)を発していました。

すみません。いつも気になるんですが、くさい(臭い)と、におい(臭い)は同じ漢字です。

そして

車内も、全部泥だらけ

車が泥でできているような感じでした。

そこに

ヨーロッパのお洒落なカフェでお茶を飲む感じの・・・・カジュアルなんだけど、ちょっとフォーマルよりな服でいるわたし・・・

なんということをしてしまったんだ!!!

なぜ気づかなかったんだ!!!

ワーキングボーダーは牧場の犬だ!!!

俺はタスマニアの牧場に行くんだ!!!

車は泥だらけの可能性があるということに気づくべきだったんだ!!!

俺はなんという馬鹿なことをしてしまったんだ!!!

早く完全なるカジュアルな服に着替えたい!!!

くっそー!!!

ずっと、ケルピーじゃないケルピーが俺のバッグに乗り降りして遊んでいる・・・

そして車内はずっと臭い・・・

そしてときどき、ワーキングボーダーが俺の頭や肩のあたりをクンクンして、ベロベロして、よだれがあちこちに付く・・・

地獄だ・・

リリーが何か話してるけど、ぜんぜん頭に入ってこない・・

早くリリーの家に着きたい

「家までどれくらいで着くの?」

「2時間くらいよ♪」

・・・・・・・・・

・・・・・マジか・・・・

しかし、リリーは、俺のために2時間も一人で運転してきてくれたんだ。

感謝することはあっても、ネガティブなことは一切思ってはいけない。

それが当然だ。

しかしケルピーは、ずっと俺のバッグに乗り降りしている・・・

そしてこの臭いにおいは、俺の服や髪の毛に染みついて、5年くらい取れないんじゃないだろうか・・・

苦しい・・・

2時間もかけてここまで来てくれて感謝しているんだけど

臭くて汚すぎる・・・

苦しい・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・

と、30分くらい思っていましたが

もういい!!

もう、知らん!!

もう、俺の体は全部、服もバッグも、全部泥になったらいいんだ!!!

俺は泥だ!!!

人間も死んだら土にかえるんだ!!!

もーいー!!!

俺はこの車のシートと一体化して、泥になって、リラックスする!!!

と決めて

車の窓を開けて、初めてのタスマニアの風景を楽しむことにしました。

みなさん

牧場にいくときは、汚れてもいい服を着ていきましょう。

今回も、私の想像力の欠如と準備不足が問題だったのであって、ブリーダーは何も悪くないどころか、わざわざ2時間もかけて、空港まで迎えに来てくれたんですから、感謝すること以外の気持ちを持つのは、とても無礼で礼儀知らずの人間が行うことだということは、私もわかっていました。

また、このブリーダーは、日本のような狭い環境でしか犬を飼えない国には子犬を送りたくないと言っていたにもかかわらず、こちらから無理を言って子犬を送ってもらったわけですから、ひたすら感謝しなければならないのであります。

ですから、このブリーダーは何も悪くないどころか、ただひたすら素晴らしいブリーダーであることをお伝えしておきます。

牧場の車というのは、あのような車なんです。

特に、アメリカやオーストラリアの牧場は、大自然の中で、自然を相手に仕事をしているわけですから、そのようになるのは仕方ないことです。

それを汚いとか臭いとか

そのようなことを考えることは、我慢ができない、我がままに育った女子高生的考えであることを、私はずっと思いながら、30分くらい過ごしたのでした。

そして、もういい、汚れても臭くても、そんなのかんけーねーと思って、しばらく車で走っていると・・

リリーが、歴史的な古い建造物の橋がある。といって、そこで車を降りたんですが

その橋を見ているとき・・・

そこに川が流れていたんですが

一緒に車に乗っていたボーダーコリーが

その川の中に入って

川の水と川底の泥と、周囲に生えている草と、草の小さな花や実や、川のゴミや、なんやかんやをすべて体に付けて

じゃばじゃばじゃばじゃばじゃばーーーーーー・・・・

その瞬間に

後部座席の私の買ったばかりのカバンと、私の頭と両肩と、ときどき私の膝の上までやってきて、すべてがビシャビシャになることが思い浮かんで

Hey!!!Hey!!!Hey!!!Hey!!!Hey!!!Hey!!!Hey!!!

と、叫んでいました・・・

しかしそのボーダーコリーは、私の気持ちなどぜんぜん何も考えずに

完全に水でビシャビシャに濡れた体を

ブルブルブルブルブル!!!と振るわせて

私に

ビシャビシャビシャビシャビシャ!!!!

と、水をかけたのでした

水といってもキレイな水ではありません。

水と泥と草の花と実とゴミが全部一緒になった水です。

わたしは

タスマニアに初めてきた喜びと、リリーへの感謝と、車の汚さと臭さと、犬たちの泥んこ攻撃が全部一つになって

この俺の気持ちのエネルギーを石油に代わるエネルギーに変えられないだろうか・・・

このエネルギーで車や飛行機を動かせないだろうか・・・

と、真剣に考えて

できるだけ違うことを考えようとしていたのでした・・・

*お伝えしておきますが、ずっと終始、このブリーダーに感謝していたことは大前提ですから、それはわかっていてください。悪いのは私です。私がきちんと準備しなかったのが悪いんです。ですから、悪口で、車が汚いとか臭いとか、そのようなことを言っているわけではありません。タスマニアの牧場に行ったドキュメンタリーとして、事実をそのまま日本のみなさんにお伝えしているだけです。

良い部分だけを伝えても、本当のことは日本の方々に伝わらないと思いましたし、日本の方が知らない部分も多いと思いましたので、私は、自分が強い印象を受けたことを、そのままお伝えしています。本当の現実というのは、良いことも悪いことも、様々なことが起きますので、まるごとすべてお伝えしていますので、「こいつは、犬と関係ないネガティブなことばかり言って、ブリーダーを侮辱している」などと言ってはいけないのであります。

私は、今でも、リリーと、彼女の家族と犬たちに、深く感謝しています。


メルボルンからタスマニアへ
https://youtu.be/JoI6bBfkBjc

タスマニア、ホバート空港
https://youtu.be/yHuRa6rXzKo

古い橋リッチモンドブリッジ
https://youtu.be/KOSizKgmhcA

ホテル
https://youtu.be/riQcbKOff1E
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Joel

Re:ワーキングボーダーコリー

2019/01/20 (Sun) 19:30:54

そしてそのワーキングボーダーコリーのブリーダーの自宅に到着しました。

見渡す限りの大草原の中にあって、羊や牛や馬がたくさん飼われていました。

その中に犬たちもいました。

まず入り口に、大きなゴムの木の大木があって、そこからたくさん犬たちが出てきました。

どの犬も自由に遊びまわっている様子で、楽しそうでした。

ブリーダーのリリーは早口で、猛スピードで話すんですが、犬たちは聞き分けているようでした。

敷地内にはたくさんの犬が飼われていて、フェンスの中に入っている犬たちもたくさんいましたが、ボーダーコリーだけではなく、いろんな犬種がいました。

しかし最も興味深かったのは、七面鳥のヒナがたくさん生まれていて、そこらじゅうを歩いていたんですが、犬たちはぜんぜん見向きもしないで、まるで、鳥たちも仲間のようにしていたんですね。

目の前をヒナが通っても、何もしないんですよ。

私の愛犬ロットワイラーなら、ヒナを片っ端から全部食べて、親鳥も食べます。間違いなく。

しかも5分以内に全部食べますね。

そして、リリーのご主人と一緒に食事をして・・・

このご主人が、やはり牧場の方だからでしょうか

なんというか、朴訥(ぼくとつ)な雰囲気で、100%良い人に違いないというルックスの男性でした。

おそらく、厳しい自然の中で、規則正しい生活をしていると、このような純粋な目の、清らかな人になるんじゃないか・・・と思いました。

私が炭水化物を食べないと言っていましたので、リリーは、肉と生野菜の食事を用意してくれていました。

話しも弾んで、とても楽しいディナーでした。

こういうところで生まれて、一生暮らすのもいいな・・・と思いました。

しかし夏でしたから、気持ちよかったですが、冬は極端に寒さが厳しいですよね。

オーストラリアの中では、最も南極に近いところですからね。

ですから、爽やかな時期に来て、少しだけ美しい風景を見たからといって、簡単に、タスマニアで牧場経営をして暮らすなんていうのは考えないほうがいいですよね。

どんな種類の仕事でも簡単じゃないですし、まして牧場の仕事なんて、「美しい風景だから住みたい」などという安易な動機でやれるようなものではないと思いました。


リリーの家の動画
https://www.youtube.com/watch?v=9R5t0Im1Nas

ディナーの動画
https://www.youtube.com/watch?v=_4SU2UtwGQc

沼地の動画
https://www.youtube.com/watch?v=nW-hJFjxknM
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Re:ワーキングボーダーコリー

2019/01/28 (Mon) 20:03:42

今回、この、オーストラリアのタスマニアのワーキングボーダーコリーのブリーダー宅に行って、たくさんのボーダーコリーを見ていましたら、この犬種が好きになりました。

とても頭が良くて、素早い判断力と俊敏な動きで、とてもカッコ良かったです。

最初、このブリーダーに会ったとき、「車が汚い」などと無礼なことを言って嘆いていましたが、会って話していると、とても良い人だということがわかってきました。

この人のご主人も、とても良い人でした。

ワーキングボーダーコリーは、アジリティ競技とディスク(フリスビー)競技において、世界中で活躍しています。

猛烈なスピードと判断力で、ブッチギリのトップになります。

1位、2位、3位、全部ワーキングボーダーコリーなどということも珍しくありません。

中でもISDS(International Sheep Dog Society)のワーキングボーダーコリーは、たくさんの日本人が飼いたいと思っている犬たちです。

今回のこのブリーダーさんのお宅には、ISDSのワーキングボーダーコリーがたくさんいました。

そして、そのたくさんのボーダーコリーが、広い牧場に、たくさんの馬や羊や牛たちと一緒に暮らしている様子は、ワーキングボーダーコリーファンの方々から見たら、パラダイスのようなところだったと思います。

爽やかな夏の日差しの中で、犬とほかの動物とタスマニアの自然が一つになって、忘れられない情景となって脳裏に焼き付いています。

2泊3日のタスマニア滞在からキャンベラに帰るとき、タスマニア島の最南端にあるビーチに行ってきました。

タスマニアは、オーストラリアの最も南の島で、そこから南には南極しかありません。

その島の最南端のビーチですから、12月の夏の日差しは強かったんですが、正面の南から冷たい向かい風が吹いていて

「この冷たい風は、南極の空気が流れてきてるんだろうか・・・」と思いながら

遠い南極の氷の大陸を思い浮かべていました。

★写真は、そのタスマニアのビーチで、私自身を、後ろからそのブリーダーが撮影したものです。私は右手にビデオカメラを持って、いろんなことを話しながらビデオを撮影していました。その動画が下の動画の中にあります。タスマニア最南端のビーチですが、そこは大きな湾になっていますので、両側に陸地が見えますが、その海の先には南極しかありません。


ブリーダー宅
https://www.youtube.com/watch?v=FjWJiE19eRc

タスマニアのビーチ
https://www.youtube.com/watch?v=lrt8b2dsCrc
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